【意外に知らない?】神社とお寺の違いって?

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投稿者:ものしり博士

「神社とお寺の違いって分かる?」と聞かれたら、その違いを明確に解説できる人はどのくらいいるでしょうか?

およそ大半の人が答えられないと思います。中には、「違いなんてあるの?」という人もいるかもしれません。

今回は、神社とお寺の違いについて解説し、さらにお寺と神社について詳しく説明していきます。

知らなかった知識が増えて神社やお寺の見え方が変わり、参拝や初詣などが楽しくなる事間違いなしです。


簡単に神社とお寺の違い

早速本題ですが、神社とお寺の明確な違いは何でしょうか?

いくつか箇条書きで紹介していきます。


  • 教典
  • 崇拝対象
  • 建物の造りの違い
  • 願望の違い
  • 崇拝対象が目に見えるかどうか
  • グループの有無
  • 作法の違い


ざっくりとまとめるとこのような感じになります。

なんとなく分かるのもあれば意味がよくわからない難しいものもあります。

次の章で分かりやすく具体的に解説していきます。

具体的に何が違うの?

では、それぞれの違いについて解説していきたいと思います。

教典

神社には教典というものが存在しません

ですが、お寺は釈迦(仏陀)が説いた考えをもとにした「経典」が教典になっていると言われています。

崇拝対象

神社は、山や草木などの自然または、特定の人物が崇拝対象になります。

お寺は、何かを信仰するという考えは存在しておらず、特に崇拝対象はありませんでした。

ですが、一般にわかりやすくする狙いから、時間の経過とともに開祖である仏陀などが崇拝対象になったとされています。

かなり簡潔にまとめると、


  • 神社は八百万(山・石・草木などの自然物)、特定の人物
  • お寺は「仏」として崇められた高僧


が崇拝対象になります。

建物の造りの違い

神社は、一般的に入口に鳥居があってその先にある参道のわきに身を清めるための水舎があり、さらにその先を進んでいくと神様が祀られている本殿があります。

ご神体は神が宿る場所とされているため、人目に触れることがないように配慮がされている造りになっています。

お寺は、仏像などの礼拝の対象となるものを祀る伽藍(がらん)と、僧が居住している僧房の2つに分かれています。

お寺は一般的に、入口に山門があり、仏陀を表す塔と仏像を安置する金堂などを内部に配置されている造りになっています。

崇拝対象が見えるかどうか

ちょっと難しく見えますが、手を合わせる対象が人の目に触れるかどうかの違いがあります。

神社では、人の目が触れる場所に神霊が宿るというご神体はありません。

なので、ご神体は社殿の奥に位置する本殿に安置されています。

一般的に玉や鏡、剣などがご神体と言われていますが、それを参拝者が目にすることはほぼありません。

また、神社によっては神殿にあたる建物が建てられていない神社もあり、ご神体代わりに神聖な山や岩、滝などの自然物がご神体になっている神社もあります。

一方でお寺は、本堂の本尊をはじめとする仏像が数々配置されいて、参拝者が見える場所に置かれています。

これが決定的な違いになります。

グループの有無

お寺には宗派と呼ばれるグループがありますが、神社にはそのようなグループは存在しません。

お寺は、宗派と呼ばれるものがあり、有名なので言うと天台宗や浄土宗などの宗派があります。

それぞれの宗派に「総本山」と呼ばれている中心のお寺が存在しており同じ宗派内でのつながりもあります。

神社には、そのようなグループがありませんが、似たような名前の神社はあります。

似ている名前の神社は同じ神様を祀っていると言われており、全国各地にそのような神社が建てられています。

ご祭神についての信仰がはじまった時の大元の神社のことを「総本社」や「総本宮」と呼ばれていますが、つながり自体はなくそれぞれ各自で運営している点がお寺とは異なります。

作法の違い

お寺と神社の作法は、実は似ているようで全く別物の作法があります。

神社は、まず入口で一礼し、手水舎で手と口を清めます。

そして本殿で会釈をし、賽銭箱にお金を入れます。


お金を入れた後に「拝」という深いお辞儀を2回行い、手を2回合わせて拍手、最後に改めて「拝」をもう一度します。


会釈をし、参道の端を歩いて帰り最後に一礼をします。

二礼・二拍手・一礼は神社によっても違いがあるので注意が必要です。

お寺は、本堂につくまでは神社と同じ手順で、本堂についてから両手を合わせる合掌をします。

この時、お寺では拍手はしないので注意が必要です。

また、本堂の中でお参りをする際に焼香をすることがあります。

神社とお寺の定義は?

神社とお寺の定義は、


  • 仏像があり、お坊さんが住むところがお寺
  • 日本の神様が住む場所が神社


が定義になります。


神道とは?

仏教はなんとなく分かりますが、先ほどから出ている言葉「神道」とは何でしょうか?

あまり聞き馴染みのない言葉ですが神道とは、日本起源の宗教のことで、多くの神様を信仰しています。

この世のものすべてに神様が宿るという考えで、【八百万(無限、非常にたくさん)の神々】という言葉も存在しています。

仏教も神道も日本ではなじみ深く、お正月には神社で初詣、お葬式には仏教方式で行われていて、2つの宗教を日本は取り入れています。


  • 仏教は、インドや中国などの海外から取り入れられている
  • 神社は、日本独自の考え


という異なる点があります。


神社について

神社とお寺の違いについて解説してところで、次に神社について詳しく紹介していきます。

神社は、かつて信仰されていた自然のあった場所や、神聖な儀式を行っていた場所が起源とされています。

入口にある鳥居は、神様の世界と人が住む世界を区別する施設です。

神社で真ん中を通っていけない理由は神様が通るからと言われているからです。

また、神社の大半は、祀られている神様の名前をもとにして名づけられています。

神道にはたくさんの神様がいるため、その分たくさんの神社が建てられており、その中でも特に大きな神社は、「〇〇神宮」、「○○大社」と呼ばれています。

神社の規模や格式の違いによって神社の名前の最後につけられている者号があり、「神宮」、「大社」、「宮」、「大神宮」、「社」の6つの名称で呼ばれています。

特によく聞く「神宮」、「宮」、「大社」について下に詳しく解説しているので、気になった人はチェックしてみてくださいね。


大社

第二次世界大戦前まで使用されていた全国の神社を格付けしたもので、全国に多数ある同名の神社を取りまとめる役割があった歴史のある神社のことを指します。

神宮

祭神と呼ばれる神社に祀られている神様が、皇室の祖先であったり皇族と縁のあったりする神社を神宮と呼びます。

そのため、神社の中では1番格式が高いです。

神宮と同じく、皇族と縁が深い神社につけられています。

宮は、親王と呼ばれる天皇家を祭神としています。


そして、神社で神様に奉仕するお仕事は「神職」、「神主」と呼ばれています。

その神社の長は「宮司」と呼ばれていて、神社の責任者になります。

神社での結婚式や神社の中に入ってのお参り(正式崇拝)には、神職によって祝詞という神に対して申し上げるための言葉を使っています。


祝詞に使われている言葉は「大和言葉」になります。

祝詞は、古くからの神様との間で交わされる言葉なので聞きなれない言葉が多く、現在では人々から神様への感謝や祈願などが織り込まれている言葉が中心になっています。


お寺について

最後にお寺について詳しく解説していきます。

まず、お寺にはお坊さん、尼さんなどの仏教を信仰する修行者がおり、仏様の仏像が置かれているのが特徴です。 

お寺にはご本尊が安置され、それを毎日お坊さんが礼拝、読経をして住居しています。

お寺の種類もいくつかあり、歴史などが有名な観光寺、葬儀や法要をしている菩提寺、お坊さんが修行を行うための修行寺、水子供養などを行う祈祷寺などがあります。

仏様には釈迦如来、聖観世音菩薩、薬師如来などたくさんの種類の仏様がいます。

また、仏様には悟りの度合いによってランク付けされており、1番格が高いのは阿弥陀如来になります。

全国各地にあるお寺の多くにご本尊に安置しているのも阿弥陀如来像になります。

そして、お寺は「院」、「庵」、「大師」などの名前があります。

大師とは、寺院のことで偉大なる師という意味でもあり、位の高い僧侶を表します。

お寺の法要でお坊さんに挙げられるのはお経で、お経の内容は仏様の教えについて唱えられています。

海外から作られ、大陸経由で日本に入ってきているのでお経の中には日本語ではないものが混じっていることもあります。


まとめ

似ているようで似ていない神社とお寺。

そこまで違いがないと思っていた神社とお寺の違いですが、明確な違いについてまとめてみると、意外にたくさんの違いが出てきました。

宗教や、作法の違いなどは分かっていた人は多いと思いますが、建物の違いや目に触れる対象物があるかないか、グループの有無などは知らなかった人が多いと思います。

このような違いや、格式などを知っていると参拝や建造物の観察に興味が湧いてきたりして初詣などが楽しくなってくると思います。

今回紹介した違いや、神社とお寺についてもまだまだ紹介しきれていない知識がたくさんあります。

少しでも気になった人はお寺や神社についてさらに深堀りしてみてくださいね。