知っているようで知らない神社参拝の作法とマナーを徹底解説

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投稿者:わたしが都知事

神社参拝の正しい作法やマナーについて、皆さんどれ程ご存知でしょうか?

誤った作法やマナーでの参拝は神様に対して失礼にあたる場合があります。今回の記事では、知っているようで知らない神社参拝の作法とマナーについて解説していきます。正しい作法をしっかりと身に付け、神様に対して失礼のないお詣りをする事でご利益を得られるようになりましょう。


神社参拝のマナーについて

参拝の時間

神社への参拝は、一般的には早朝もしくは午前中に参拝するのが良しとされています。

中でも早朝の参拝が最もよく、次いで午前中、それでもだめならば日中での参拝が望ましいです。夕方や夜中に参拝するのは良くないのかというと、夕方や夜中の参拝は避けるべきと言われています。その理由として2つの考え方があるので紹介します。

①夕方以降は神社に神様が不在という考え

神社では、早朝に神様を神社にお迎えし、夜にはお礼を捧げて神様の世界へお帰りいただくという考えがあります。よって、夕方や夜に神社に行っても神社に神様がいないということになります。神様のいない神社にお参りをしたり、お祈りを捧げてもあまり意味はありません。

②夜の神社は神様の領域という考え

①の考えとは真逆の考えになりますが、人が活動しない夜の時間は神様が活動する神様の時間になるという考え方があります。なので、夜の神社は神様の領域=神域となるので人は近づいてはならないという事です。

いずれにせよ、夕方以降の参拝は避けて早朝から遅くとも日中の間に参拝をするように心がけましょう。

参拝の服装

服装は普段着で問題ありませんが、目上の方のお宅を訪問する時の様な服装を心掛けると良いです。社殿の中などの特別な場所で参拝される場合は、男性はスーツにネクタイ、女性も同等の服装で参拝を行います。


避けた方が良い服装としては、


  • ジャージ
  • ジャージ
  • 露出の多い服(ミニスカートやタンクトップなど)
  • サンダル


こういった服装は一般的に避けるべきとされています。

他にもマナーとして、境内に入る時には帽子や手袋、サングラスを外す、気候的に可能であればコートも脱いだ方が良いです。

お賽銭の額

一般的には5円玉1枚で「ご縁があるように」や5円玉4枚で「良いご縁があるように」などと言った語呂合わせでお賽銭を決めている方は多いと思います。

結論を言えば、お賽銭の額に決まり事はありません。出雲大社のお賽銭に対する見解を紹介します。「大事なのは神様に対して真摯な気持ちでお祈りをし、その気持ちをもって日々の生活を送る事にあります。なので、祈りの心がお賽銭の金額によって、まして変な語呂合わせで左右されるものではありません。」

(出展:https://izumooyashiro.or.jp/archives/faq/7887)

お祈りの気持ちが大事なのであって、お賽銭の額は重要ではないという事です。

神社参拝の作法について

神社参拝のマナーの次は正しい参拝方法について、


  1. 鳥居のくぐり方
  2. 参道の歩き方
  3. 手水の作法
  4. 参拝の作法


これらの作法について詳しく確認していきます。

鳥居のくぐり方

まずは、「鳥居とは何か?」を知った上で、鳥居のくぐり方を確認していきましょう。

鳥居の役割

鳥居は神社を表示し、神社の神聖さを象徴する建造物です。鳥居は神社の内と外を分ける境に立てられ、鳥居の内は神様がお鎮まりになる御神域、鳥居の外は一般社会となり、一般社会と御神域を区切る結界という役割もあります。特定の神殿(本殿)を持たず、山など自然物を御神体、または依代としてお祀りしている神社の中には、その前に鳥居が立てられ、神様の御存在を現すものとして重視されています。

鳥居のくぐり方

鳥居をくぐる際は、鳥居の中央は避けて左右どちらかの端で立ち止まって一礼し、中央より左側であれば左足から、右側であれば右足から踏み出して鳥居をくぐります。

神様の領域(参道の中央)に遠い足から進むのが、神職の世界の決まり事となっているので、右側を歩くのであれば右足から、左側を歩くなら左足から踏み出すのが作法とされています。

鳥居をくぐる時の注意点として、・帽子をかぶっている場合は必ず脱ぐ・サングラスを付けている場合は外す・コートを羽織っている場合も可能であれば脱ぐ身なりを整えてから一礼して鳥居をくぐりましょう。

参道の歩き方


参道についても「参道とは何か?」を知ってから参道の歩き方の作法を確認していきましょう。

参道とは


参道とは、最も外側の鳥居から神社本殿に繋がる道のことを言います。神社によっては参道が複数ある場合があり、神社の正面にある参道を「表参道」裏側にある参道を「裏参道」と呼びます。参道にはよく「玉砂利」が敷き詰められています。実はこの玉砂利にも意味があります。玉砂利の「玉」は「御霊(みたま)」という意味と「珠(真珠のようなもの)」という漢字をあてて「宝石」や「美しいもの」といった2つの意味を持たせています。神様の住む神殿に繋がる道を御霊のこもった美しい宝石でいっぱいにするといった、神様を崇める気持ちが参道にも現れているのです。

参道の歩き方

鳥居のくぐり方の項でも書きましたが、参道の真ん中は神様が通る道なので、参道でも中央は避けて左右どちらかの端を歩きます。参道の中央を横切らなければならない時は軽く頭を下げて通る。もしくは中央で本殿に向き直って一礼してから横切るのが正式な作法です。初詣やお祭りの時などで参拝客が多くいる時など、中央を避けて通ることが難しくなる場合があります。そういった時は、神社側が決めた参拝ルールに従って参道を歩きましょう。(例:参道をロープで左右に分けて、行きと帰りの参拝者を分けるといった、その日だけのルール)拝殿までの参道は心を落ち着けて、ゆっくりと歩くことも心がけましょう。

手水の作法


手水の作法についても「手水とは何か?」を知ってから手水の作法を確認していきましょう。

手水とは

手水には両手を清め、口をすすぐ事により心(魂)も洗い清めるという意味があります。手や口を洗い清めることは禊を簡略化した儀式です。身も心も清め、清々しい気持ちでお参りするために行います。

手水の作法

  1. 右手で柄杓を持って水を汲み、左手に水をかけて左手を清める。
  2. 柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清める。
  3. 柄杓を右手に持ち替えて、左手の手のひらに水を受け、その水を口に含んですすぐ。(注:口をすすぐ際は柄杓に口をつけないよう注意する。)
  4. 口をすすぎ終えたらもう一度左手に水をかける。
  5. 柄杓を立て、柄の部分に水を流してから柄杓置きに伏せて置く。

手水舎での作法で大切なことは、この一連の動作を柄杓1杯分の水で行うということです。「水を無駄にすることなく清める」という意味もあるので、最初に汲む水の分量に注意し、途中で水を足さなくても済むように注意が必要です。

参拝の作法


参拝の手順は「二礼二拍手一礼」が基本となっています。二礼二拍一礼2回お辞儀(二礼)⇒2回拍手(二拍手)⇒(お祈り)⇒1回お辞儀(一礼)詳しく作法を確認して行きましょう。

参拝のやり方(二礼二拍一礼)

  1. 賽銭を入れ、鈴を鳴らす。(賽銭箱、鈴が無ければ省略します)
  2. 神前に進み、姿勢を正す。
  3. 背中を平らにし、腰を90度に折り、拝(礼)を2回する。
  4. 胸の高さで両手を合わせ、右指先を少し下にずらす。
  5. 肩幅程度に両手を開き、2回拍手を打つ。
  6. 指先を揃え、最後にもう1回拝(礼)をする。


拝(礼)は神様に敬意を表すため、腰を深く折り、頭を下げましょう。拍手を打つ意味は諸説ありますが、神様への感謝や喜びを表すため、願いをかなえるために神様を呼び出すため、邪気を祓うためといった意味があります。両手を合わせるのは左手の「陽」と右手の「陰」とが調和することを表現し、陰が一歩下がるために右手を少し下に引きます。鈴にも柏手と同様の効果があり、鈴を鳴らすことで周囲の邪気を祓う効果があります。正しい作法で参拝する事はもちろん大切ですが、それ以上に大切にしなければいけない事は心を込めるという事です。御神前では「感謝の心」、「おかげさまの心」を捧げてお参りするようにしましょう。形だけをなぞるのではなく、心を込めて一つ一つの作法を行うことが大切です。

その他の参拝の作法とマナーについて

参拝以外のマナーや作法について


  1. 御朱印をいただくタイミング
  2. おみくじの作法について
  3. お守りについて


これらのマナー・作法について確認していきましょう。

御朱印をいただくタイミング

御朱印は「参拝した証」なので、参拝した後にいただくのがマナーです。御朱印は必ず「御朱印帳」に書いてもらうようにして下さい。稀に、普通のノートや手帳に御朱印をもらおうという方がいますが、これは失礼にあたるので絶対に止めましょう。

御朱印帳は授与所(社務所)はもちろんのこと、文房具店やAmazonでも購入する事ができるので、御朱印をもらう前に必ず準備をして下さい。御朱印の受付には受付時間が有り、社務所が混雑している場合、神職の方が不在の場合など、御朱印をいただけない場合があります。そういった場合は縁が無かったと割り切って、次回の参拝の時にいただくよう気持ちを切り替えていきましょう。

おみくじの作法について

おみくじは、参拝を済ませた後に引くのが正しい作法です。おみくじは神様に自分の運勢を伺うために引きます。なので、まずは神様への挨拶である参拝を必ず済ませるようにして下さい。引いたおみくじは基本的に持ち帰るのがマナーです。おみくじは吉凶を憂い喜ぶものではなく、神様からの助言を受け、今後の生活の指針として役立てていくものです。なので、引いたおみくじは持ち帰り、時々読み返すようにすると良いでしょう。

お守りについて

お守りは参拝の記念品ではありません。とりあえず買う、せっかくだから買おう、という気持ちであれば授からない方が良いでしょう。お守りを授かるタイミングについては2つの考え方があります。

①お守りを授かってから参拝をする


お守りは自分の願いを込める「器」なので、お守りを先にいただいて(買って)から参拝をする事で、自分の願いをお守りに込める事ができるという考えです。

②参拝してからお守りを授かる


参拝してからお守りを授かるという考え方の根拠は、何をおいてもまずは神様への挨拶(参拝)が先だという考えです。どちらが正しいという事はないので、お守りを授かりたいと思った時に授かり、しっかりと願いと想いを込めて身に付ける事が大切です。

神社参拝のマナーと作法まとめ


ここまで、神社参拝における作法とマナーについて確認してきました。神様に対して失礼のない作法で参拝する事は非常に大切なことです。しかし、何よりも大切なことは文中でも書きましたが「心を込める」という事です。「感謝の心」「おかげさまの心」日本人が大切にしている美しい想いを込めた作法で参拝を行う事が大切です。清々しい心と正しい作法で神社参拝を行っていきましょう。